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歴史と伝統が色彩豊かに継承されてきた「バティック(ジャワ更紗)」
バティック(ジャワ更紗)はインドネシアの伝統的なろうけつ染めの布。起源はヒンドゥ・ジャワ王国の王宮文化にあり、かつては王族や貴族のみに着用が認められた、特別な布生地でした。そののちインドネシアの民族衣装として一般にも親しまれるようになり、今では広く人々に愛され、インドネシアのお土産としても人気です。バティックは現代的なファッションへと、何世紀にもわたって進化してきました。官公庁や学校、企業などでは毎週金曜日を「バティックの日」としてバティックの着用を奨励しています。ジョグジャカルタ郊外のバティック村をはじめ、チルボン、プカロンガン、ソロ、マドゥーラなど、バティックの生産地として知られる各地を訪れれば、伝統的な工法を見学することもできます。バティックの奥深さに触れながら、旅の思い出にぜひお気に入りの一着を見つけてみて。
やさしいポイント
インドネシアの伝統と熟練の技術に触れる、天然素材の伝統工芸
バティックは2009年にユネスコの世界無形文化遺産に認定されています。王族だけが身に纏うことを許された禁制文様や染めの種類、作り方など、特徴や魅力は幅広く、さらには生産地ごとに異なる伝統色やデザインが大切に継承されています。