マレーシア/遊ぶ
「ハート2ハート」でオランウータンの置かれている背景と保護活動に触れる
ボルネオ島とスマトラ島の熱帯雨林にのみ生息するオランウータンは、マレー語の「Orang Hutan(森の人)」が語源。ヒト科オランウータン属に分類される森の仲間たちですが、森林伐採や農地開拓、気候変動などによる生息域の減少、違法な密猟などによって、その個体数は過去100年間で全体の約80%も消失し、現在は絶滅の危険性が最も高い「近絶滅種」に指定されています。そんななか、ボルネオ島北部サラワク州には生息地を失い、親ともはぐれ、ケガをして心身が傷ついているオランウータンを保護し、一定期間飼育したあと野生に帰すためのリハビリテーション施設がいくつもあります。そこではレンジャーと一緒に清掃活動や食事の準備を手伝ったり、専門家からオランウータンの生態や環境問題について学べる「ハート2ハート」のようなプログラムが人気。セメンゴワイルドライフセンター、マタンワイルドライフセンターなどでは、半野生のオランウータンを間近で観察できる機会も。
やさしいポイント
野生動物保護と環境保全について学ぶ
サラワク州は世界でも有名なオランウータンや野生生物の保護区が広がり、活動参加型プログラムやエコツアーも多彩です。「ハート2ハート」は実際に保護・飼育活動に参加しながら、オランウータンの生態や置かれている現状、私たちの生活と自然環境の関わりを知り、危機に瀕するボルネオ島の熱帯雨林と野生生物を未来へつなぐプログラム。参加費のすべてはオランウータンの保護、地域社会の教育および啓発活動に活用されています。
概要
名称 |
ハート2ハート Heart 2 Heart |
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公式ホームページURL | https://sarawakforestry.com/heart2heart-with-orangutan/ |